SEOを行ううえで内部施策は欠かせない施策だが、SEOを意識するあまり過剰に行ってしまうと検索エンジンからペナルティを受け逆効果になってしまうこともあります。そのようなことにならないように注意していきましょう。
内部施策においてもスパム行為と呼ばれる検索エンジンから、好ましいと思われない施策があります。場合によっては検索エンジンからペナルティを加えられ、検索結果での表示順位が大幅に下落するどころか、検索結果に表示されなくなってしまうこともあるためスパム行為は避けておかなければなりません。
より多くの検索キーワードにWEBサイトが引っかかるようにコンテンツに過剰にキーワードを盛り込む行為があります。例えば、画像の代替テキストに使用するalt属性に、あれこれとキーワードを詰め込む行為や背景色と同じ色の文字で、いわゆる「隠しテキスト」を潜ませる行為などが代表的です。
本文や見出しなどに不当にキーワードを詰め込む行為はもちろんのこと、このような見えないキーワードを不当に掲載していることが検索エンジンに認識された場合、やはりそのWEBサイトはペナルティを受ける可能性があるのです。
以前はこのようなWEBサイトのHTMLコーディングに関わる機械的なペナルティが多く、最近はこうしたHTMLコーディングがらみの不正行為だけがマイナス評価を受けるわけではありません。検索エンジンのアルゴリズムが進化しWEBサイトに記載しているテキストコンテンツの中身を調べる技術が成熟してきているからです。検索エンジンは本当に掲載されているかや、ほかのWEBサイトで使われているコンテンツを使いまわしたりしていないかをチェックして、コンテンツの優秀を判断するようになっています。特に最近では、ほかのWEBサイトで使っているコンテンツをまるごと流出したものだけでなく、接続詞や句読点を変えただけの酷似したコンテンツを掲載しているものも「重複コンテンツ」「ミラーコンテンツ」などと呼ばれ、スパムを取り締まっています。
検索エンジンはコンテンツの内容をよく精査するアルゴリズムを導入しているため、過剰にキーワードが詰め込まれているとコンテンツや、ほかのWEBサイトのコンテンツと酷似したミラーコンテンツは評価しません。例えば不正行為がないとしても、内容が優れていないWEBページの評価を下げるようにもなってきています。あくまでも、検索ユーザーのニーズを満たすことを目標として、検索エンジンは日々改良を加えているからです。
基本的には手の込んでいない形だけのコンテンツは評価がされにくいと考えてよいです。最近では、人間が読んで中身がないと感じるようなコンテンツも、低品質なコンテンツとして警告を受ける場合があります。
検索エンジンから低品質なコンテンツと認識され、ペナルティなどを受けたとしてもそれだけ希望を捨てる必要はないです。ペナルティの原因となっているコンテンツの問題点を改善すれば、内容のあるWEBページとして再評価されるからなのです。
もっともリスクの少ない内部施策の基本は「検索エンジンがなければどうするか」を考えていることが大切です。手間をかけてユーザーファーストの施策を行うことが、検索エンジンに好まれるための近道なのです。
次回は、外部施策の基礎知識についてご紹介していきます。